「一度治ったと思ったのに、また同じところを痛めてしまった」
「練習を休むと良くなるけれど、再開するとまた痛くなる」
「ストレッチや筋トレをしているのに、なかなかケガが減らない」
スポーツをしている方の中には、このような経験がある方もいるのではないでしょうか。
スポーツでケガをしたとき、まず痛みを落ち着かせることはもちろん大切です。
しかし、痛みがなくなったことと、ケガをする前と同じように身体を使えるようになったことは、必ずしも同じではありません。
ケガを繰り返さないためには、痛みのある場所だけでなく、
- 関節がしっかり動いているか
- 必要な筋力が戻っているか
- 左右差が大きくないか
- バランスよく身体を使えているか
- 競技に必要な動きができているか
などを確認していくことが大切です。
今回は、スポーツでケガを繰り返す人に必要なことについて、理学療法士の視点から解説します。
なぜスポーツで同じケガを繰り返すの?
ケガを繰り返す理由は一つではありません。
練習量や競技特性、過去のケガ、身体の柔軟性、筋力、身体の使い方など、さまざまな要因が関係することがあります。
例えば、足首を捻挫したとします。
痛みや腫れが落ち着いてくると、
「もう走れるから大丈夫」
と思って練習に戻る方もいるでしょう。
しかし、痛みがなくなっていても、
- 足首の動きが十分に戻っていない
- 片足でのバランス能力が低下している
- 筋力が十分に戻っていない
- ジャンプや着地が安定していない
といった問題が残っている場合があります。
その状態で以前と同じ強度の練習に戻れば、身体に負担がかかりやすくなる可能性があります。
大切なのは、「痛いか、痛くないか」だけで競技復帰を判断しないことです。
痛みがなくなった=元通り、ではありません
ケガをすると、多くの方がまず気にするのが「痛み」です。
もちろん痛みは重要な判断材料の一つです。
しかし、スポーツ復帰を考える場合には、それだけでは十分ではないことがあります。
例えば、
ケガをする
↓
痛みがあるので練習を休む
↓
痛みが減る
↓
すぐに練習へ戻る
↓
また同じところを痛める
という流れを繰り返してしまうことがあります。
休むことで痛みが軽減しても、ケガによって低下した身体機能や、もともと負担が集中していた身体の使い方まで自然に改善しているとは限りません。
そのため、痛みが落ち着いてきた段階から「競技に戻るために何が必要なのか」を考えることが重要です。
ケガをした場所だけを見ないことも大切
みや整体院では、スポーツによる身体の不調を考えるときも、痛みが出ている場所だけで判断しないことを大切にしています。
例えば、膝が痛い場合。
もちろん膝の状態を確認することは必要です。
しかし、それだけでなく、
- 足首が十分に動いているか
- 股関節が動いているか
- 片足で身体を支えられるか
- 膝とつま先の向きはどうか
- ジャンプや着地はどうか
- 走るときにどのように身体を使っているか
なども確認します。
スポーツでは、身体のさまざまな部分が連動して動きます。
一つの関節が十分に動かなかったり、うまく力を出せなかったりすると、別の場所がその動きを補うことがあります。
そのため、「膝が痛いから膝だけ」「肩が痛いから肩だけ」ではなく、身体全体の動きから考えることが大切です。
スポーツでケガを繰り返す人に確認したい5つのポイント
1.関節の動き
競技に必要な範囲まで関節が動いているかを確認します。
例えば、足首が十分に動かなければ、しゃがむ・走る・着地するといった動作の中で、膝や股関節などが動きを補うことがあります。
柔らかければ柔らかいほど良いということではなく、その競技や動作に必要な動きが確保できているかが重要です。
2.筋力
ケガや安静によって筋力が低下することがあります。
日常生活では問題がなくても、ダッシュ、ジャンプ、切り返しなど、スポーツではより大きな力が必要になります。
「歩けるから大丈夫」と「全力でスポーツができる」は別の段階として考える必要があります。
3.左右差
スポーツでは利き手や利き足があるため、左右が完全に同じである必要はありません。
ただし、ケガをした側だけ極端に動きにくい、力が入りにくい、バランスが取りにくいなど、大きな差が残っていないかを確認することは大切です。
4.身体の使い方
筋力や柔軟性だけではなく、実際にどのように身体を動かしているかも重要です。
例えば、
- スクワット
- 片足立ち
- ランジ
- ジャンプ
- 着地
- 切り返し
などを確認すると、単純な筋力測定だけでは分からなかった身体の特徴が見えてくることがあります。
5.練習量と復帰の仕方
身体の状態だけではなく、練習量も重要です。
痛みがなくなったからといって、休む前と同じ練習量にいきなり戻せば、身体への負担が急激に増えてしまいます。
例えば、
軽い運動
↓
ジョギング
↓
ダッシュ
↓
競技動作
↓
部分的に練習参加
↓
通常練習
というように、身体の状態を確認しながら段階的に負荷を戻していくことも再発予防では大切です。
ストレッチだけでケガを予防できる?
「身体が硬いからストレッチをすればケガをしなくなる」
と考える方もいるかもしれません。
しかし、ケガにはさまざまな要因が関係するため、ストレッチだけですべてのケガを予防できるわけではありません。
大切なのは、
自分の身体に何が必要なのかを考えることです。
関節の動きが不足しているのであれば、柔軟性を改善する運動が必要かもしれません。
筋力が不足しているのであれば、筋力トレーニングが必要かもしれません。
身体の使い方に課題があるのであれば、実際の動作を練習する必要があるかもしれません。
全員が同じストレッチや筋トレをするのではなく、身体の状態や競技に合わせて考えることが重要です。
理学療法士が考える「スポーツ復帰」
スポーツ復帰で大切なのは、単に痛みをゼロにすることだけではありません。
その人が行っているスポーツに必要な身体の機能を取り戻していくことが重要です。
例えば、サッカーと野球では必要な動きが違います。
同じサッカーでも、ポジションや競技レベルによって身体への負担は異なります。
そのため、
「どこをケガしたのか」
だけではなく、
「どんな競技をしているのか」
「どんな動きをすると症状が出るのか」
「どのくらいのレベルまで戻る必要があるのか」
まで考えることが大切です。
みや整体院では身体全体の動きを確認します
大分市の「理学療法士のいる みや整体院」では、スポーツによる痛みやケガについて相談を受けた際、痛みがある場所だけではなく身体全体の状態を確認します。
姿勢や関節の動き、筋肉の状態、左右差などに加えて、必要に応じてスクワットや片足動作など、実際に身体を動かしてもらいながら確認します。
そして、
「なぜこの場所に負担がかかっているのか?」
を一緒に考え、身体の状態に合わせた施術や運動、セルフケアにつなげていきます。
施術を受けるだけではなく、自分の身体の特徴を知り、自分でも身体を整えていけるようになることも大切だと考えています。
成長期の子どもの痛みは「スポーツをしているから」で終わらせない
小学生や中学生、高校生など、成長期にスポーツをしているお子さんの場合も注意が必要です。
成長期には身体が大きく変化します。
さらに、部活動やクラブチームなどで練習量が増えると、身体への負担も大きくなります。
「スポーツをしているから痛いのは仕方ない」
「成長痛だから大丈夫」
と自己判断するのではなく、痛みが続く場合や繰り返す場合には、一度身体の状態を確認することをおすすめします。
症状によっては、整形外科など医療機関での診察が必要な場合もあります。
こんな場合は医療機関への相談も検討してください
スポーツによる痛みの中には、医療機関での診察や検査が必要なものもあります。
特に、
- 強い痛みや腫れがある
- ケガをした直後から体重をかけられない
- 関節が大きく腫れている
- 明らかな変形がある
- しびれや力の入りにくさがある
- 症状が長期間続いている
- 痛みが徐々に強くなっている
などの場合は、無理に運動を続けず、整形外科などの医療機関への相談を検討してください。
まとめ|ケガを繰り返さないために「痛みの先」まで考える
スポーツでケガをしたとき、痛みを改善することはもちろん大切です。
しかし、再発予防を考えるのであれば、
「痛みがなくなったから終わり」ではなく、「なぜそこに負担がかかったのか」「競技に必要な身体の機能が戻っているか」まで確認することが大切です。
関節の動き、筋力、左右差、身体の使い方、練習量など、さまざまな要素を確認しながら競技復帰を目指していきます。
同じ場所を何度も痛めている方や、休むと良くなるけれどスポーツを再開するとまた痛くなる方は、一度身体全体の状態を見直してみるのも一つの方法です。
大分市でスポーツによる痛み・ケガにお悩みの方へ
理学療法士のいる みや整体院では、痛みがある場所だけではなく、身体全体の動きや身体の使い方を確認しながら、一人ひとりの状態に合わせた施術や運動の提案を行っています。
「同じところを何度も痛める」
「スポーツに復帰したけれど、また痛くなった」
「どんなトレーニングをしたらいいのか分からない」
といったお悩みがある方もご相談ください。
理学療法士のいる みや整体院
〒870-0938
大分県大分市今津留3丁目13-23
TEL:097-547-9184
営業時間:6:30〜21:00
定休日:不定休
コメント